くらし情報『「ボストン美術館の至宝展」が東京都美術館で開催中!見どころを取材レポート』

2017年7月21日 07:00

「ボストン美術館の至宝展」が東京都美術館で開催中!見どころを取材レポート

徽宗が花鳥画を専門分野としていたことは、歴史的にも文献的にも知られること。1000年以上も前に書かれた作品にも関わらず、真筆であると広く受け入れられてきました。

題詩によると、中国南部の地である嶺表から、“ズグロゴシキインコ“という珍しい鶏が宮廷へと献上された出来事を記念して描いた絵と言われています。杏の花が咲きほこる庭園を鶏が飛ぶ姿を記録するために皇帝が描き上げた、淡く優しい色使いの作品は必見です。

●陳容、「五龍図巻」1244年

「ボストン美術館の至宝展」が東京都美術館で開催中!見どころを取材レポート

陳容(ちんよう)、「五龍図巻」1244年


約10メートルに及ぶ長大な絵巻。沸き立つに描かれるのは9匹の龍が、沸き立つ雲と荒れ狂う波の中を飛翔する姿が筆墨によって描かれている存在感抜群の作品です。作者である陳容(ちんよう)は、画家をはじめ、地方官吏・書家・詩人でもあり多才な人物だったと言われています。画家としては、水墨画を得意とし竜画の名手としても名高かったそうです。


「ボストン美術館の至宝展」が東京都美術館で開催中!見どころを取材レポート

陳容(ちんよう)、「五龍図巻」1244年


実物の他に、見やすいように拡大展示もされています。じっくりと細部まで鑑賞し、墨に墨を重ねる「破墨」や墨をはね散らす「溌墨」と呼ばれる巧みな技法が使われている箇所を見つけてみてください。

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