初来日!SXSW映画部門の大物ディレクターに聞く「本当に良い映画」
応募作品を見てどれにするのか選ぶのは大変大きな仕事なのです。楽しそうに聞こえると思うけど、実際に楽しいと思えるのは自分が好きな映画に出会えたときだけで、それまでは本当に大変です
(Photo by kris krüg)
Q.どんな基準で選んでいますか?
いろんなジャンルの作品をフェスのために選びたいから、映画を10のセクションに当てはめ、それぞれから一定数の作品が上映できるように映画を選考していきます。笑えるものも、ホラー映画も、予算をかけて作ったものも欲しいし、かなりの低予算で作った作品もいい、それからドキュメンタリーやノンフィクション、逸話、音楽映画、世界を巡るものなどさまざまなジャンルの作品を求めているのです。選ぶ基準は、主に『私たちの心を動かすか』。私たちの心に話しかけてくるようなものか、それで私たちの感情はどう反応するのか。私たちが映画を見るとき、本当に多くの映画を短時間で見る。ひとつ見たあとにひとつそしてまたひとつ。一晩で12本とかね。
でもこんなにたくさん見ていても、抜きん出ていて心を動かされるものは見つかります
Q.選んだ作品に似たような傾向はあると思いますか?
どうしてもバイアスはかかってしまうとは思っています。