初来日!SXSW映画部門の大物ディレクターに聞く「本当に良い映画」
同じような作品ばかりになってはいけないので自分に問いかけ直すようにしているけれど。私が好きな作品がどんなものかというと、『自然』であるもの。私たちは主題に対する創作力や独創的なアプローチを求めています。例えば、2年前に『Krisha』(原題)というアメリカの感謝祭の日に家族が集まって食事をしている様子を描いた映画があったけれど、感謝祭をテーマにした映画は山ほどある。描かれすぎていて面白くないテーマだと思った。でも見始めて3分くらいで、なぜか引き込まれて、それがどうしてなのかわからなかった。これを撮った彼には才能があって、他の映画にもありそうな場面なのに続きを見ずにはいられなかったのです。私たちが求めているのはそんな映画です
インディペンデント映画の現在
(Photo by Reo Takahashi)
Q.「インディペンデント映画(自主制作映画やメジャーなスタジオに属さない映画)」や「ドキュメンタリー映画」。両映画とも、普通のハリウッド映画系の一般的な娯楽映画と比べて強いメッセージが込められていることが多いのにもかかわらず、見に来る観客の数が少ないが、この状況をどう捉えますか?
それは大きなトピックね。