「起業なんて自分とは誰か」を確かめるツールに過ぎない。
だからといって自分をアメリカ人だとも思ってない」
そんな彼女が「自分とは何か」という質問に出した答えが「個人」だった。
どこにも属していると感じることができないから、国や文化ではなく、自分のユニークさにアイデンティティーを見つけたという。
それが彼女の会社の信念にも反映している。
「アフリカデザイン」と「伝統工芸」の未知なる出会い
(Photo by PATIMES)
なぜ「アフリカデザイン」に対して「伝統工芸」を選んだのか聞くと、彼女はこう言った。
「私たちのブランド名にも出ているように最終的には、『アフリカ』『日本』っていう枠を超えて、MakiとMphoっていう『個人』にフォーカスしていきたいんです。それを考慮すると、ものづくりの中でも『個人』が反映されているのが伝統工芸。携わっている人たちのストーリーはまだそんなに知られていないじゃないですか。そこに秘められた価値をどうやって引き出すかっていうのが面白いところです」
彼女はビジネスを通して、「個人」の価値を世界に伝えようとしているのだ。
それには、既存する「ステレオタイプの破壊」