そのほかには、ローリング・ストーンズの元リーダーのブライアン・ジョーンズ、ドアーズのリードシンガーだったジム・モリソン、画家のバスキア、2011年に亡くなったシンガーソングライターのエイミー・ワインハウスなど40人ほどの才能ある若者がこの27クラブのメンバーとなっている。
社会に認められるための、唯一の手段だった「歌」
(Photo by Patricia Bay)
このクラブのメンバーのなかでも今もなお人々に影響を与え続けているという伝説のシンガーソングライターがいる。
彼女の名はジャニス・ジョプリン(1943-1970)。
ドラッグの過剰摂取により27歳で他界しているが、“ブルースの母”と呼ばれるほどの実力、そして歌に自分らしさを求めて自由奔放に生きようとした姿が人々の心を掴み続けているのだ。
彼女がシンガーソングライターとして生きたのは社会が大きく変動した60年代のアメリカ。
(Photo by Boston University)
それは若者たちがカウンターカルチャーを牽引し、社会を変えるエネルギーで満ちあふれていた頃。