前代未聞。73種の“愛のある”求愛行動図鑑、登場。
73種類の動物たちの求愛行動や交尾を収集し、分類してまとめた図鑑が存在する。その図鑑とは、「ゴムじゃないコンドーム」で有名なサガミオリジナルのグローバルキャンペーン『ACT OF LOVE ~愛は、行動するもの。〜』で作成されたものだった。6年もの月日をかけ、バイリンガルで編纂され、2016年1月にWEBデジタル版、冊子版として、全世界に向けて公開された。
(Photo by Cat)
タツノオトシゴは、メスの体内で受精をするのではなく、オスの体内で受精を果たす。求愛行動も必然、オスがその能力をアピールすることから始まる。体をくねらせて、卵を受け取る“袋”である育児嚢(いくじのう)に海水を入れて膨らます。オスは、卵を産みつけてもらう袋の存在を示すために体をゆするのだ。
アピールを受け入れたメスは、オスと尾を絡み合わせて、旋回をしたり、這うように泳いだり、踊り続ける。そのダンスの間に、次第に体の色が薄い婚姻色に染まると、産卵体制へ。繋いでいた尾を離して、メスが育児嚢(いくじのう)へと卵を産みつける。数週間ではち切れんばかりのお腹に膨れ上がるオス。その妊娠中にも、彼らはデートを繰り返すという。