ニューヨークが教えてくれた、「美しいおっぱいの定義」。
や「“美乳”の作り方」などの方法を盛んに提案したり、人々は他人によって形作られた「美しい胸」の価値観に自分を合わせようとする傾向があるのだ。(参照元:BBC News)
乳がんの手術を受けた胸の行方
他のがんと比べて患者数や死亡者数が増えている乳がん。高脂肪や高タンパク食の摂取の増加や、初潮年齢の早期化や晩婚化、少子化、初産年齢の高齢化などが原因と言われている。多くは手術が必要となり、状態によって乳房をすべて摘出するか、一部だけ切除することになる。
だが、現在においてはこれらの手術と同時か術後に、再建(自分の皮膚や筋肉を使って、または生理食塩水の入った袋を入れて膨らませて、乳房の膨らんだ形を再現)をすることが可能だ。(参照元:認定NPO法人 J.POSH, 東京女子医科大学 東医療センター 乳腺科)
また、乳房だけでなく乳頭や乳輪の再建手術を受け、より術前の見かけに近づけられるようにする患者もいる。ここで理想とされるのは、左右対称で人工物でない乳房だという。(参照元:E-BeC)
なぜこのようにして取ってしまった乳房を再現するかというと、“乳房を失った喪失感”をできるだけなくしたり、男性の体とは違う女性の体の特徴を取り戻したり、乳房の形を想定して作られた服に合わせたりするためだと考えられる。