ニューヨークが教えてくれた、「美しいおっぱいの定義」。
では、16人のモデル全員が乳がんを経験しており、乳房を再建した人、乳房だけでなく乳頭の再建もした人(ファッションショーでは乳頭や乳輪の出ているモデルはいなかった)、切除した場所にタトゥーを施した人、全く再建をしていない人などモデルたちは顔や体にラメを塗ったランジェリー姿で、堂々とランウェイを歩いた。
乳がんの経験を「個性」に
先ほど紹介したファッションショーに出演したモデルたちを見て、何を感じただろうか。モデルたちを見てわかるのは、「乳がんを経験した胸」を「個性」として捉えていることだ。
「女性の美しさは胸にある」という風潮は相変わらず消えていないが、手術を受ける前の胸を再び持つことを理想とするのがすべてではなく、「平らなままでも半分くらいの大きさでも美しい」という乳がんのモデルたちの強いメッセージが、観客に伝わってくる。他人が定義した“美しさ”に従うのではなく、何が美しいのかは自分で決めるべきではないだろうか。
All photos by @iAmPeterCooperText by Shiori KirigayaーBe inspired!
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