参加費0円。アフガニスタンの子供たちに「笑顔」と「平和な時間」をもたらす“スケボー教室”とは
だが、そんな環境にいるからこそ、狭くなっている世界を広げてくれる「クリエイティブな思考」が必要なのではないだろうか。学ぶ楽しさを知ることで、発想力や物事の捉え方が広がり、将来の目標を幅広い選択肢から見つけられるようになるのだ。
スケボーがもたらす効果
今や、アフガニスタンの女性スケーター数を世界一にまで成長させたスケートイスタンは「スケボーは平等の象徴」だと考えている。例えば、宗教上、女性が自転車に乗ることは好ましくないが、スケボーは性別を問わず乗ることができるからだ(だが宗教に配慮して女性だけのクラスを設けている)。そこでさまざまな人と関わりながら行なうスポーツやクリエイティブワークを通して芽生えるのは、自分に対する自信や、自らが次世代の「ロールモデル」となってやろうとする意識である。(参照元:Skateistan)
なかには、プログラムを通してスケートイスタンのボランティアになったり、子どもたちを指導する立場になる子たちが存在する。
現在13歳のラティファちゃんもそうだ。彼女はスケボー&クリエイトプログラムを経て、スケボーを教える役に選ばれ、スケートイスタンの運営を手伝ったり幼い子供たちの指導をする体験をしている。