2017年5月11日 06:06
大事なのは私欲を捨てること。“自己犠牲の精神”が宿るポートランドから生まれた「利益0円の飲み屋」を成功へと導いた男。
“地域住民っていう括りでは同じだけど、地域住民を構成する個人は変わっているかもしれないね。設立時にこのパブの在り方を信じて、設営のために一緒に汗を流したメンバーが、お金がないから来れないっていうのは悲しいよね。「みんなのパブ」なんだから。でも、この地域の物価や地価が上がることを自分が止めることはできない。できるのは、みんながお店に来れるよう、メニューの価格をギリギリまで抑えることくらい。それにここで4時間働けば、誰でも食事と好きなビールを楽しむことができるんだ。日本人のみんなも大歓迎さ。ポートランドらしい体験ができるよ!(笑)” しかし、お金のない人も含めた地域の人に来てもらいたいと言う理由で、ビールや食事の値段を下げることは言語道断だ。
なぜなら、お店の大前提は「利益をNPOに寄付すること」だから。「NPOの利益」と「地域住民に優しい値段設定」。2つのバランスを取ることがオレゴンパブリックハウスのビジネスモデルの一番難しいところなのかもしれない。
アメリカでは珍しい「自己犠牲の精神」が宿るポートランド
ライアン氏は、提携するNPOのことを世界を変えるために自らを犠牲にして頑張っている「僕のヒーロー」