「作り手」と「買い手」に新たな価値を。前代未聞の“移動型デニム工場”の設立に挑戦する兄弟。
しかし、生産現場に足を運び取材を重ねる中で、日本のものづくりの問題点に気付く。それは、国内の服作りの規模が年々縮小していることや、産業構造上思うようなものづくりができていないことなど。自分たちは、本当に情報発信だけをしていていいのか。もっと直接的に、強く力になることはできないのか。ものづくりは“純粋なカッコよさ”だけではないことを知った兄弟は、自分たちが「ものをつくる人」と「ものをつかう人」のどちらに対しても価値を生み出していきたいと決意し、2015年9月にデニムブランド「EVERY DENIM」を立ち上げた。彼らの理想は、職人さんが作っていてワクワクする様な想いのこもったデニムを生み出すことと、そのデニムを多くの人に想いを込めて永く履いてもらうことだ。今ではもう4種類のデニムを製造、販売している。
EVERY DENIMの新作 4thモデル「Brilliant」
モノを長く大切にするために思いついた「新しい販売方法への挑戦」
「モノを長く愛用することの楽しさをEVERY DENIMを通じて知ってほしい」と語る背景には、日本のものづくりの現場を支えたいという想いがある。その楽しさに気づくには、生産者と使用者との繋がり、自分なりの軸で選択した責任、人から贈り物をもらった時の暖かさ、製品の質の良さなど、きっかけは様々である。