くらし情報『「妊婦マークがあるなら生理痛マークもあればいいのに」。26歳の私が電車で感じた「隠れ弱者」の気持ち。』

「妊婦マークがあるなら生理痛マークもあればいいのに」。26歳の私が電車で感じた「隠れ弱者」の気持ち。

こんにちは。紅子です。今回は、最近自分が体験したことについて書きます。たぶん、同じようなこと思った人も多いんじゃないかな。多くの人が日常的に使う公共交通機関についてです。

目次

・見た目では分からない体調不良
・嫌がらせに怯えて隠したマタニティマーク
・「マイノリティのための優先席」でも「マジョリティのための普通席」でもない
・おまけ


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見た目では分からない体調不良

そんなわけで優先席から距離のある場所へ行き、運良く座れると私はすぐにスマホに目をやり下を向く。その間に、自分の前に立っていた誰かが降りていき、また誰かが乗ってくる。視界に入る下半身のシルエットや靴なんかで性別くらいは認識できるが、その人の顔や表情は見えないままだし、わざわざ見もしない。
それが普段の自分だった。しかし、それは時にすごく残酷な不注意になるということに気がついた。私は生理痛が重い。寝込んで外出できないほどではないが、長時間立っていると冷や汗がぼたぼた垂れてきて、 痛みと酸欠で吐きそうになる。同じような人は周りにも多く、その日ばかりは仕事を休むか、どうにかこうにか耐えながら過ごしている人がほとんどだ。しかし、生理痛は見た目で分からない。今にもうずくまってしまうほど辛かった時、車内は満員で、つり革に全体重を委ねながら「マタニティマークがあるなら“生理痛マーク”もあればいいのに」と思ったほどだ。

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