「日本の銀行が環境破壊に加担する事実」を知らない日本人へ。25歳のアクティビストが提案する解決策とは
「クライメート・ジャスティス」という概念を知っているだろうか。先進国に住む日本人なら知っていてほしい「気候の公平性」と訳されるこの言葉は、先進国に暮らす私たちが、石油や石炭などの化石燃料を大量消費してきたことで引き起こした温暖化への責任を果たし、すべての人々の暮らしと生態系の尊さを重視した取り組みによって、温暖化を解決しようとするコンセプト。
気候変動はCO2の排出によって引き起こされる。CO2排出が多い国は圧倒的に欧米、中国、日本を含む先進国。その中で、被害を被るのは、理不尽にも排出に最も貢献していない国の人たち。そんな不公平な状況があって、それはおかしいだろうっていう意識が海外では高まっている。
そう語るのは、欧米社会で広まるコンセプト「クライメート・ジャスティス」を日本で、一般市民に訴えかける活動をしている25歳の青年、清水=ピュー・イアン(以下、イアン氏)。

大学で「環境の歴史」という授業を受けていたとき、やっぱり今の文明はあらゆる環境破壊の上に成り立っているってことを再確認した。
例えば、今のイギリスって「芝生がきれいな国」って言われているけど、昔は木々に覆われていて、船や帆船を作るために森林が伐採されて、だから今は芝生ばかりが残っているていう事実がある。