「日本の銀行が環境破壊に加担する事実」を知らない日本人へ。25歳のアクティビストが提案する解決策とは
資源に制限がある地球で、無制限の成長を目指すことは、根本的な矛盾がある。この矛盾を無視し続けると、いつか社会や経済が「破綻」するのが目に見えている。だから、自分の中で環境問題はキー・イシューだなって考えるようになった。自分には守りたい風景や自然があるし、身近なところにたくさん環境破壊が隠されていることに気付いたから、どうにかしなきゃなって思って、大学時代に環境問題に取り組むことを仕事にすることを決意した。
子どもの頃に芽生えた「環境への関心」は、大学時代に確信へと変わり、彼のアクティビストへの道が始まった。環境問題に対して取り組むと言っても方法は限られている。国連に入るのか、環境NGOに入るのか、企業のCSRやるのか…。どの道に進むか悩んでいた彼は、まずは経験積むことが大切だと考え、自分の目の前にあったチャンスを掴んだ。
そのチャンスとは、「ダイベストメント(投資撤退)」という明確な環境問題に対してのアクションを日本人に訴える活動をしているNGO「350.org」だった。
国連でも、企業でもない、「NGO」という道へ。
たまたま、大学生の時に気候変動の勉強でナオミ・クライン著『This changes everything』を読んでいた彼は、その本でNGO「350.org」