くらし情報『3発目:泥臭い農業を、デザインで“クール”に発信。学食に「革命」を起こした、ひとりの大学生。│さとり世代が日本社会に起こす、半径5mの“ゆる”レボリューション』

3発目:泥臭い農業を、デザインで“クール”に発信。学食に「革命」を起こした、ひとりの大学生。│さとり世代が日本社会に起こす、半径5mの“ゆる”レボリューション

では、あなたは「フードリテラシー」という言葉を知っているだろうか?フードリテラシーには様々な訳があるが、日本で議論されることは未だ少ない。アメリカのフードリテラシーセンターによると、フードリテラシーとは「自らの食の選択が自身の健康、環境、経済に与えるインパクトへの理解度」のこと。あなたは「自分の食べるもの」がどこからきているものか、どんな影響を与えるものか知っているだろうか?

日本の食は自然と調和していた

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彼がこの日本の「循環を繰り返した生活」を伝承していきたいというモチベーションを抱くようになったのは、私自身同じ世代でありながら思いもしてなかったところからきていた。

愛知県のある味噌蔵で衝撃的な話を聞いた。杉の味噌樽を作れる職人が日本に3人しかおらず、継承者がいなければ、杉樽を使って作られる味噌がなくなってしまうというのだ。このままだと日本中で文化や技術や職人がいなくなってしまうかもしれないと感じた。だから、僕たちが日本の文化や技術、その根底に流れる思想を含めて直接生きた状態で感じることのできるを最後の世代なのかもしれなくて、同時に何を次の世代に引き継ぐかを取捨選択する世代でもあるんじゃないかなと思う
彼の考えは食に及ばず、私たちの世代の使命までをも見出していた。

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