3発目:泥臭い農業を、デザインで“クール”に発信。学食に「革命」を起こした、ひとりの大学生。│さとり世代が日本社会に起こす、半径5mの“ゆる”レボリューション
何重にも重なったフィルターによって見えなくなった食との距離
そんな思いを持って彼はSFC近辺の農家とSFCの学食「タブリエ」を学生が繋ぐシステムをつくりだした。農家で傷がついているなどの理由で出荷できない規格外野菜を安く譲ってもらい、それを学生が学食に配達、学食では地域の野菜をコストをかけずに提供することができる。更に配達をした学生は1食無料で食べられる。生産者と、料理を作る人、そして食べる人の距離がグッと近づいた。まだ流通の1%にも満たないかもしれないが、将来的にはSFCが地域の規格外野菜が集まるフードバンクになるかもしない。また4年間このキャンパスで過ごす学生にとって、地産地消が当たり前になれば、将来の食の選択も変わるかもしれないそれでもなお、自分自身からはじめる、身近なことからはじめるというスタンスは人一倍持ち続けている。
外に行くと、価格を気にして、安いものを求めてしまう、でもその裏には持続的じゃないものが使われている可能性が高い。そうなるなら自分で料理するのが1番だな
さらに彼は最近、ベジタリアンならぬ、フレキシタリンになったという。
自宅で料理する時はすすんで肉や魚を選ばないが、友人と外食に出かけた時にはそのことを気にせず店を自由に選ぶ。