くらし情報『「世界平和にはポルノが必要」と本気で考えたAVプロダクションによる、国際人権NGOのための作品とは』
制作された背景にあったのは、撮影監督の「ポジティブで、出演者を尊重する、クリエイティブなSEXビデオがあれば、世界はよくなる」という思いだ。そこで、同作は多様なセクシュアリティの人に対する差別や偏見に抗議する「慈善ポルノ」として作られたのだという。実際に出演者は自らの出演料の半分を、プロダクションは制作費の半分を、同じ問題に取り組む国際人権NGOの「アムネスティーインターナショナル」に寄付している。また制作したプロダクション「XConfessions」は他の作品を撮る際にも、従来ポルノとは正反対で、女性を蔑むような演出は一切なく、自然なセックスを見せ、出演者を尊重することに強いこだわりを持つ。例えば、それぞれのシーンや体位で「出演者のOK」を得なければ撮影しないほど、徹底しているのだ。彼らを「ポルノ」という視覚的にパワフルな媒体を使う、“アクティビスト集団”と呼んでも決して言い過ぎではないだろう。