くらし情報『#006 女子生徒の地毛の黒染めを強要し裁判沙汰になった事件と実体験を照らしてわかった「校則の無意味さ」。| 橋本 紅子の「常識」と「パンク」の狭間で、自由を生み出すヒント。』

#006 女子生徒の地毛の黒染めを強要し裁判沙汰になった事件と実体験を照らしてわかった「校則の無意味さ」。| 橋本 紅子の「常識」と「パンク」の狭間で、自由を生み出すヒント。

「あなたはどう思う?」そう問われる機会が非常に多かったのだ。意見がないと話が進まない。だから常に自分の頭で考えなくちゃいけない。これまでみたいにあらかじめ決められたルールがなく、「こうあるべき」という型にはめられることなく過ごせるということ。それは、自由であると同時に常に主体性を持って選択を繰り返して行かないと前に進めないという事だった。そしてその選択に責任を持たなければならなかった。意見はそのまま自分たちのルールになるから、当事者意識がなければ苦労するのは自分たち自身だった。それは高校生には簡単なことじゃなくて、自由であるということは、究極の厳しさでもあったのだ。
「だって最初からそう決まってるから」という言い訳ができない状況。ある意味、ルールがあるのは楽だ。自分の意思ではないと言いながら、自分の意思を探さずに済むからだ。どんな格好をしたっていいし、何をしてもいい。でも、それは自分が何を選択し、何者になるかをストレートに問われることだった。

厳しい管理下で培われる価値観と衰える思考力

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BENIKO HASHIMOTO(橋本 紅子)神奈川県出身。音楽大学卒業後、アパレル販売をしながらシンガーソングライターとして活動を続ける。

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