欧米諸国から日本は「xenophobia(ゼノフォビア:外国人嫌い)」と言われることが多い。人種の多様性が高くないため「外国人とどう接していいのかわからない人」が多いと言った方が正確かもしれないが。そんな日本で外国人として住むことはどんな感じなのだろう?社会問題に焦点を当てた映画を紹介する『GOOD CINEMA PICKS』で今回は、世界中で歴史的に人種差別の対象となってきた「黒人」の日本での体験にスポットライトを当てたドキュメンタリー『Black in Tokyo 東京の黒人』を紹介する。
『Black in Tokyo 東京の黒人』の監督の名はAmarachi Nwosu(アマラーチ・ノースゥ)。20歳のときに学業のために日本に住んでいたというノースゥは“他になかったから”東京に住む「黒人」をドキュメントをすることを決める。動画は彼女が立ち上げたビジュアルプラットフォームMelanin Unscripted(メラニン・アンスクリプテッド)で投稿されている。メラニン・アンスクリプテッドは既存の人種に対するステレオタイプを分解するビジュアルプロジェクト。