保守的な国ケニアで“出る杭”として活躍する姉弟クリエイティブ起業家から学ぶ「日本人に欠けていること」
と共同創設者のマキさんは話す。
左から、PRや新しいコレクション作りに参加している友人のティム、オリバー、ヴァルマ、マキさん
気づいたらケニアの「自由な自己表現」の象徴となっていた姉弟
「アフリカは保守的」と口を揃えて言うヴァルマとオリバー。
ヴァルマ:アフリカでは慣れていないことを歓迎しない傾向があるの。「自己表現の方法は変わっても私は同じ人間だよ」って証明しないといけない。でも国際的に関心を持たれ、成功したあとケニアに戻るとクリエイティブシーンのアンバサダーみたいになった。これまで自由に自己表現をすることに抵抗を感じていた人たちに「大丈夫だよ」って示せたんだと思う。
意外だけれど、「出る杭は打たれる」という精神は日本とケニアに共通しているのかもしれない。そのなかで生きづらさを感じている人たちが日本と同じようにケニアにもいて、2manysiblingsは図らずともそんな人たちの希望となった。
活動を通してどんなことを人々に伝えたいの?と聞くと、弟のオリバーからこんな答えが返ってきた。
オリバー:自由。自由に自己表現できるというアイデア。自分らしくいられること。箱に押し込まれないこと。