くらし情報『「アメリカを真似しすぎる日本」に危機感を覚えた最年少ギャラリストが作る、2010年代の美術史』

「アメリカを真似しすぎる日本」に危機感を覚えた最年少ギャラリストが作る、2010年代の美術史

美大生は毎年たくさん生まれてきますが、彼らがプロになって作品を売り出していきたいって言っても、手段がないわけですよ。バンドマンにはライブハウスがあって、DJにもクラブとかがあるわけじゃないですか、今現代美術家って呼ばれる人たちには、その宣伝媒体が圧倒的に少ないんですよ。だからレンタルギャラリーはまだ消えないんです。レンタルギャラリーは楽ですしね、ただ物件を借りて壁を白く塗ればいいですからね
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日本人って、誰もが知っている外国の著名人が購入するアーティストの作品は「あ、投機性があるんだ」ってみんなこぞってその作品を買うようになったりします
背景にあるのは、盲目的な外国に対する“信仰心”とも呼べるものではないだろうか。日本に外国のもの、それも西洋に対する憧れがないといったら嘘になる。その憧れゆえに、盲目的にたとえばアメリカの人が選んでいるからいいと考えてしまう人が存在するのだ。そのような考え方があるから「いくらお金も選択肢もないアーティストを志す若者でも、成功してお金を手にしたら外国へ“移民”してしまう」と佐藤氏が嘆くような事態にもつながっているのかもしれない。その「移民化」を食い止めることは、実際のところ簡単でないが、還元先を日本にしてくれる・日本の特異性のある表現を続けていきたい人を仲間に、現代日本の様相を反映したシーンを作っていくことで、TAVを過去の時代の美術史に引けを取らない「2010年代の日本のリアルタイム美術史」

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