くらし情報『「僕は日本と韓国の架け橋になりたいんです」。“スマホを捨てた若者”が、太鼓に夢を懸ける理由 VOL.1』

「僕は日本と韓国の架け橋になりたいんです」。“スマホを捨てた若者”が、太鼓に夢を懸ける理由 VOL.1

と、彼は自己嫌悪に陥ったらしいんですね。彼の詩にはこの時の思いが込められたものがたくさんあります。この人のことを知った時に、自分の過去を否定するべきではないのかなと思ったんです。自分が生まれて育った場所を否定してしまうことは、自分のアイデンティティを否定してしまうことだと気付いたんです。

ーなるほど。愛国心が芽生えたんですね。

はい。そして竹島問題について考えてみたんです。
この問題はお互いに言い分があるし、歴史的な文献もたくさんあるけれど、いがみ合うだけではなく、もっといい解決の仕方があるんじゃないかと思って。ーその手助けをするのが夢なんですよね。

そうです。世界ツアーで韓国に行って、自分が日本人の中に混じって、堂々と演奏をする姿を見せたらいいじゃないかと思ったんです。日本は韓国人を受け入れて、伝統文化を共有してくれるんだという証明になればいいじゃないかと。日本と韓国は分かり合えるんだって。単純な話ではないですが、そういうことができれば、少しずつでも、いい影響が与えられるんじゃないかと思うんです。

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