#005 長野と東京の2拠点生活をする男性が、「ホテルで一人暮らし」から「39人との共同生活」にシフトした理由|渋谷の拡張家族ハウス「Cift」が描く未来の生き方
っていう思いも強くなって、意識的に共有スペースに出るようになっていった。それに逆に役割を得たことが僕にとっては大きかったかな。自分の立ち位置とか貢献できる部分、関われる部分があることで安心できる。それって血縁の家族や他のコミュニティでも同じところがあるんじゃないかと思う。
住まいも、仕事も、情報源も、恋愛も、関わるコミュニティも、かなり自由に「選択」ができるようになっている現代の日本。それはともすると、嫌なことや辛いことがあったときに、諦めたり逃げたりすることも容易にしうる。
そんな時代において、「家族」という拘束感のある選択をしはじめた私たち「拡張家族」。そこには生まれながらの家族以上に、「家族になる」決意が必要になる。
そしてそこでの経験が、ひるがえって、オリジナルの家族を見つめ返す視点や、他のコミュニティとの関係性を結びなおすヒントも生み出しうる。
複数の”居場所”をもつことで、それぞれでの学びや反省が「循環」していけば、社会全体がより豊かな繋がりに満ちていくのではないだろうか。
次回の連載もお楽しみに!
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Toru Omiya(大宮透)