「お金ってダルいときない?」起業や大企業への就職を経てクリエイターのベーシックインカムを始めた23歳
と迫った井上さん。「親不孝すぎる(笑)」と当時を振り返るが、起業家だった父親はこれを快諾。開業資金600万円と、事業に関するアドバイスを送ってくれた。そうして起業から1年半後には無事に借金を父親に返済。その直後にツテを頼って上京。SNSで親交のあった知り合いに誘われ参加したある上場企業のビジネスコンテストで優勝し、そのまま1300万円の出資を受けて、人生2度目の起業を経験することになる。
でもこれがうまくいかなかった。社員はすごく優秀だったけど、僕がチームをうまく回せなかったんです。
それで廃業して、そのあと出資してくれた会社に誘っていただいて入ったんですけど、ストレスで蕁麻疹が全身に出るという。やる気満々で入社して、1ヶ月で辞めちゃいました。いろんな人に頭を下げて。このとき分かったのが、自分はどうやら会社員には向いてないらしいということ。だから圧倒的ストレスフリーな居場所が僕には必要だったんです。それで作ったのがMIKKEです
この時彼は22歳。高校卒業からの4年間は怒涛の日々だった。
もう一つの居場所を作るために起業。創造性を最大化するために「自分でベーシックインカムを作っちゃった」
使用に当たって料金を取らないという特異なビジネスモデルの裏にあるのは、「明日食えるかどうかの心配をしながらクリエイティブになれるワケがない」