#006 国際ニュースメディアで“現代の多様な家族”を伝えてきた編集者は、なぜ自分の家族を40人に拡張したのか|渋谷の拡張家族ハウス「Cift」が描く未来の生き方
個人の「10分」の変化が、社会の変化に繋がる
アーヤ:Ciftに入ってみての発見や感じていることはある? 笹川:長屋みたいに、一つの家の延長上に頼りになる人たちがいるっていうのは、すごい安心感があるんだなって知った。仕事と家しか居場所がないっていう人が今の社会では大半だと思うけど、それってすごく不安定なことだと思う。第3の安心できる場所があることってすごく意味があるんじゃないかな。 やっぱり自分に余裕がなかったり満たされていないと、人への優しさって生まれないと思うんだよね。不安だと自衛に走っちゃう。Ciftが大事にしていることでもあるけど、一番大切なのは「個人の意識」が変わることなんじゃないかなって思う。それに、そういう発信のほうが今求められているという感覚もあるかな。
全6回にわたった、拡張家族ハウス“Cift”メンバーたちへのインタビュー。
記事で取り上げたのは約40人いるメンバーのうち、たった6人だが、紹介できていないメンバーも含め、一人ひとり、Ciftに参加した経緯も、Ciftで過ごしたこれまでの日々での気づきや変化も異なる。
共通しているのは、程度の差はあれども、従来の「家族」