1996年生まれが企画した、“来場者が参加者になるアートイベント”に老若男女160人が集まったわけ
2017年12月と2018年4月に開催され、アート好きからそうでない人まで老若男女約160名が訪れたアートイベントをご存知だろうか?「ひと粒のスプリンクル*1が別のスプリンクルと出会って、混ざって、新たに起こす化学反応」をコンセプトとする「sprinkler of(スプリンクラー・オブ)」だ。これまでパフォーマンスのメンバーとして関わってきたのは、コンテンポラリーダンサーから芸術系の大学でデザイン・油絵・写真・映像専攻者、芸術系以外の大学に通うイラストレーターや映画が好きな学生、自分で服をブランディングしている人、専門学校でメイク・ヘアメイクを学ぶ学生、DJ、ラッパー、シンガーソングライター、染物職人の若者までさまざま。
(*1)お菓子のトッピングとして使用されるカラフルな砂糖菓子。日本では「カラースプレー」とも呼ばれる
左から主催する杉本音音、須佐京香、チョンキソプ、補助役を務める吉田拓巳
そんな面々が才能をかけあわせて一つの作品を作り、それを見に集まった多様な人々と化学反応を起こす機会を目指す同イベント。今回は、9月23日に第3回目の開催を控えた中心メンバーに話を聞いてみた。
異なる分野の人とつながる場
主催者はすべて1996年生まれの学生で、ヘアメイクの須佐京香(すさ きょうか)