1996年生まれが企画した、“来場者が参加者になるアートイベント”に老若男女160人が集まったわけ
チョン:学校以外で、違う分野の人とつながる場って案外少ない気がします。だから、なにかをやっていてもいなくても、自分が普段触れないモノや人に触れる場を自分らで作りたくて始めました。
チョン
見に来た人からは、「自分も次はやりたい」「ダンスや発表の場ってこんなに自由なんだな」などと感想がもらえることも多く、実際にそこで交わされた会話が次回のコラボレーションへつながっている。
今回のテーマは「渦」
今回のスプリンクラー・オブが今までと異なるのは、参加者にテーマをもとにパフォーマンスや展示を作ってもらう試みをしているところだ。選んだテーマは「渦」。初回は「Saudade/Nostalgia(サウタージ/ノスタルジア)」*2をテーマとしていたが伏せており、今年4月にあった2回目は「Kilig(キリク)」*3をテーマに掲げていたが、それを意識的に作品と関連させることはしていなかった。京香に言わせれば「一回目と二回目は、どちらかというとキラキラしていてハッピーな感じのテーマ」だったが、今回は趣向の異なるものを選んでみたようだ。
京香:今回は、他人がキラキラしてみえることがあるかもしれないけど、意外とみんな悩みも抱えていたりするし、人との出会いの渦がぐるぐると回っていて深く考えてしまったりもする、そういう暗い部分も含めて表現できる場にしたいなと思って「渦」