1996年生まれが企画した、“来場者が参加者になるアートイベント”に老若男女160人が集まったわけ
と、コンテンポラリーダンサーの杉本音音(すぎもと ねおん)、そして動画クリエイターのチョンキソプ。彼らに加えて取材の場に来てくれたのが、同イベントの準備にあたりスケジュール管理などのマネジメントを担当しているクリエイターの吉田拓巳(よしだ たくみ)。スプリンクラー・オブは、主催メンバーのチーム名でありイベント名でもある。高校の同級生でともに芸術系の大学に進学した主催メンバーたちで企画して始まったものだが、そこにあった思いの一つが「アートのジャンルに縛られてしまうのではもったいない」というもの。
音音:ダンスの舞台って、現状としてダンサーしか観にこないんですよ。コンテンポラリーダンスは普段生活していてあまり触れる機会のあるものじゃないし、生活になくても別に生きていけるけど、あったらもっと楽しいかもしれないしっていうのがあって、展示と一緒にやることやヘアメイクの力を借りることでもっといろんな人に魅力を広げていけるんじゃないかなって。
音音(ねおん)
また「一緒に何かを作りたい」という思い以上に、そこには自分と異なる分野の人たちと交流することで見えてくる世界のおもしろさをより多くの人に味わってもらい、自然と視野を広げてもらいたいという考えもあるかもしれない。