くらし情報『「ぼくは子どもたちの未来に選択肢を残したい」。元メッセンジャー、現タネの専門家の彼が育む小さな種の大きな話』

2018年9月19日 11:41

「ぼくは子どもたちの未来に選択肢を残したい」。元メッセンジャー、現タネの専門家の彼が育む小さな種の大きな話

F1種がよく批判の対象となる大きな要因は、基本的に市場のニーズに合わせて一回限りの採取を前提としているためだと考えられる。*注意点として、この“優勢”と“劣勢”の概念について。異なるものをかけ合わせた場合、先行して表出する性質を優性、後続する性質を劣性と呼称するため、これはどちらか一方がより優れた性質であるという意味ではない(これらの仕組みは遺伝学の基礎「メンデルの法則」に詳しい)。

交通事故が変えた運命。元メッセンジャーが種屋見習いになったワケ

今ではその豊富な知識を生かし、青梅ファームで種の管理を任されている島田さんだが、現在に至るまでの道のりは数奇なもので、そもそも、「農家にだけはなりたくなかった」というのだから驚きだ。

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大学卒業から十余年、思ってもいなかった農業の世界へ

島田さんを種のスペシャリストに変貌させた野口種苗研究所は、その世界では全国でも屈指の信頼と実績を誇る老舗。漫画の神様と評された手塚治虫氏の代表作、「火の鳥」の初代編集担当というほかにない経歴を持つ野口勲(のぐち いさお)さんが店主を務めている。そんな環境へ運命的に潜り込んだ島田さん。
あまりの急展開に、「あのときは家族に迷惑をかけたなあ」

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