シネマカフェ的海外ドラマvol.186 オスカー直前!今こそ観たいドラマ 最終回
また、政府職員としての切れ味は素晴らしい次席補佐官のジョシュも、恋愛にはとことん不器用なトホホくんで、頼れる秘書のドナとは互いに想い合っているにもかかわらず、何とももどかしい関係を繰り広げています。
つまり、アーロン・ソーキン脚本に登場する主人公たちは、学問や仕事において優秀なエリートではあるけど、いまいち格好悪い面もちらほら。“スマートになりきれないエリート”こそがキーワードになっています。これについて、ソーキン氏に聞いてみました。
「なぜだか僕は、そういった人々をセクシーに見せることに生きがいを見出してきたんだ(笑)。僕は『ソーシャル・ネットワーク』のマークのような天才ではないし、学生時代は(『ソーシャル・ネットワーク』のエドゥアルドのような)友愛会に誘われるタイプでもなかった。でも、決して好感を持てない彼らのストーリーに好意的な態度で耳を傾けたつもりだし、シャイで社会からはみ出しているマークには共感すら覚える。『ザ・ホワイトハウス』の場合も同じだね。
そんな不完全な彼らをセクシーとまでは思わないにせよ(笑)、物語の最後には好きになってくれていたら僕の仕事は成功だと言えるんじゃないかな」。