『eatrip』野村友里監督インタビュー “食”で体感、生きるためのスパイス
「『バベットの晩餐』はすごく影響されましたし、好きな映画ですね。あとは『たんぽぽ』。食欲ということに関しても、『たんぽぽ』を観てすごく感じたし。あと、私が実際にキッチンで働く人間なので、そういう臨場感という意味では『ディナーラッシュ』とか『レミーのおいしいレストラン』!原点といえる言葉を発していて、とても楽しめましたし…っていっぱいありますね(笑)」。
劇中、野村さんは人々に「あなたにとって食とは?」と質問するが、同じ質問を彼女にぶつけてみた?さらに今回の特集では、“メインディッシュ”をテーマに食にまつわる作品をフィーチャーしているが、監督にとってメインディッシュとはどういうものなのだろうか?
「(食は)生きる証なのかなって思うんです。心と体を作るものだし、それが全て反映されて戻ってくることだから。そう、“戻ってくるもの”というのは強く感じます。何を食べるかという選択肢もそうだし、どういう食べ方をするかっていうのもそう。
そうした全てがいろんな意味で反映されてくるんだろうなと思います。それから、私にとってメインディッシュは、形が全部見えるもの。豚だったら豚の丸焼き、野菜だったら野菜そのもの、果物だったらそのままの果物。