くらし情報『ナタリー・ポートマン インタビュー 最善を尽くして“不完全性”を追求し続ける』

2011年5月10日 15:04

ナタリー・ポートマン インタビュー 最善を尽くして“不完全性”を追求し続ける

映画の中で、ニナは変わっていくけど、ひとつには彼女自身がそういう脱皮を図ろうとしているからだと思う。男によって自分を定義づけるのではなく、自身で自分を定義づけられるようになるの」。

“女性”という点を踏まえた質問をもうひとつ。ミラ・クニス演じる若く奔放なバレリーナを相手にしての官能シーンも披露しているが、映画の中で描かれるセクシャリティをナタリー自身はどのように捉え、演じたのだろうか?
「そのテーマは間違いなくニナの心理の一部ね。彼女は、みんなを喜ばせなければならないと、がんじがらめになっている自分からの解放を求めている。だから、自分自身の快楽を見つけなければならないの。そうやって彼女は芸術を追求していく。もはや、他人の目を通してではなく、自分の快楽という視点からビジョンを作り上げていくの。
彼女の成長にとっては欠かせない過程ね。みだらな一面も見せるけど…まあ、みなさんの反応は大体予想できるわね」。

大学で心理学を専攻した彼女らしい、クールな分析と言えるが、一方で仕事を引き受ける上では「何でもやってみたい。いままでやったことがないことに挑戦すること」をポリシーとして挙げる。“心理学者”になったつもりでニナを患者として診療するなら?という問いには「強迫神経症、拒食症、過食症、自己愛性人格障害、それに双極性障害…」

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