くらし情報『【シネマモード】映画で覗いてみる、アメリカの「いま」』

2011年9月22日 17:54

【シネマモード】映画で覗いてみる、アメリカの「いま」

ここで描かれているのは、「現代を生きる人々の、人間関係で本当に何が起きているのか?」だというウィル・グラック監督。理性的に、合理的に生きようとしても、人間は感情を持ってしまう動物です。アメリカといえば、とにかく合理的な国。特にN.Y.はその傾向が顕著です。文化の違う人々が肩を寄せ合って暮らしているのですから、当然なのでしょう。理屈を掲げながら生きている人も多いという印象ですが、いくら正論をぶつけてみても、感情に勝てないことがあるのもまた事実。感情を押し殺し、自分に嘘をつくことで、クールに生きていこうとする主人公たちも、それに気づくときが来るのです。自分たちの足元をもう一度見直そうとする主人公たちの姿に、もしかすると、少しもがき苦しんでいるように見えるいまのアメリカが映し出されているのかもしれません。


ここでご紹介した3作品は、いずれも様々な“アメリカのいま”を切り取っています。一見、共通性はないかのようですが、ともに映し出されているのは、日々を生き抜くための勇気。勇気の種類、それぞれが抱える問題の深刻さには違いがあります。でも、誰もが愛国心を抱えながらも、世界のためでなく、アメリカのためでもなく、自分と自分の愛する人の幸せのため、日々懸命に生きている。

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