ティルダ・スウィントン、“衣食住”が華麗なコラボ奏でる新作携え3度目の来日
この日のティルダは、ジル・サンダーの華麗なドレスで登場。実は劇中の衣裳デザインを、同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めるラフ・シモンズが担当しており、「ヒッチコックやルキノ・ヴィスコンティ、(ピエル・パオロ・)パゾリーニといった作家が作り上げたような、エモーショナルで官能的な作品を目指したの。そこで重要な要素となったのが、ジル・サンダーだったの」とティルダ。劇中で、ティルダが着こなす数々のコレクションは大きな見どころだ。
また、愛人となるシェフが調理する料理も物語のカギ。例えば、彼が作る「甘酢ソースの海老とカポナータ」がエンマの中に眠る官能を目覚めさせる…そんなシーンも見せ場になっている。さらに舞台となるミラノの美しさは必見。ティルダ自身も「とても特別で愛すべき街なの。
スコットランド育ちの私にとっては、エキゾチックな地だし、友人もたくさんいるわ」とその魅力を語っていた。エンマが暮らす豪邸内の調度品(シャンデリアやタペストリー、羽目板張りの壁、絵画や彫像などなど)にも思わずウットリするはず。まさに“衣食住”が華麗なコラボレーションを奏でる作品に仕上がったのだ。「映画が描くテーマは、“愛の革命”ね。