くらし情報『ドイツの新鋭A・フェーリング 30歳のいまだからこそ演じられた、23歳のゲーテ』

ドイツの新鋭A・フェーリング 30歳のいまだからこそ演じられた、23歳のゲーテ

「壁にぶち当たる瞬間は常にありますよ。そこで自分の実力や才能に疑いを抱いてしまうんです。でも、そういう気持ちになることが大切なんだと思います。そうした瞬間があるからこそ、自分と向き合い、自分自身に問いかける時間を持つことができるんです。自分に問いかけることがなくなれば新しいことは学べません。そして自己満足に陥ってしまうものです。だから落ち込むことも必要ですよ」。

冷静に、そして貪欲に――彼の仕事に対するそんな姿勢が垣間見える。
2009年にはタランティーノの目にとまり『イングロリアス・バスターズ』に出演したことで新たなステージを切り拓いた。だが、当のアレクサンダーの口からは「ラッキーだったんです」という言葉が…。
「あの作品に数名のドイツ人俳優が出演することが決まって、オーディションに行ったんです。そしたらタランティーノ監督の“何か”に引っかかった。それが飛躍のきっかけになったことは間違いないですが、自分の中では本当に幸運なことだったと捉えてるんです。今後も海外の作品には出たいですね、ハリウッドだけでなくいろんな作品に。例えば、オーストリアのミヒャエル・ハネケ、香港のウォン・カーウァイ。

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