くらし情報『ドイツの新鋭A・フェーリング 30歳のいまだからこそ演じられた、23歳のゲーテ』

2011年10月28日 14:02

ドイツの新鋭A・フェーリング 30歳のいまだからこそ演じられた、23歳のゲーテ

だからと言って焦って何かするというのではなく、チャンスが来たときにいつでも受けられるように準備を整えていきたいです」。

では最後の質問。ゲーテはシャルロッテとの恋に破れ、「若きウェルテルの悩み」を刊行。史実ではその後、数十年の時を経て、60歳を超えてシャルロッテと再会を果たしたという。もしもアレクサンダーがかつて愛した人と時間をおいて再会を果たしたら、どんな言葉を交わしたい?
「難しいな…(笑)。相手に言ってほしいのは『元気そうね』という言葉かな。久々に会って相手がすっかり変わってるということもあるし、そうなるともう分かりあうことはできず『あれはもう過去の終わったことなんだ』と認識する場になるかもしれない。逆に長い時間を経て再会しても、まるで昨日まで会ってたかのように会話が弾むかもしれない。
だから一口に言うのは難しいけど…僕なら『本当にあのときの君なの?』って語りかけるかな」。

愛の喜び、胸が張り裂けんばかりの失恋の痛みは偉大なる才能を花開かせたが、この天才の感情を表現し、追体験したアレクサンダーにはどんな新たな世界が待ち受けるのか?さらなる飛躍を期待したい。

(photo/text:Naoki Kurozu)

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