人生の岐路に見る女性の力強さ、そして希望 『サラの鍵』女性読者アンケート発表
本作で描かれる残酷すぎる歴史的ドラマを目の当たりにし、込み上げる思いを隠せない様子の女性が見受けられる中で、本作から抱いた感想として目立ったのは、サラ、そしてジュリアの人生を通して「いろいろと考えさせられた」という言葉。それは決して重く受け止めるばかりではなく、「力強くて素晴らしい」「美しさが光っていた」という言葉からも、多くの女性が2人のドラマを前向きにとらえ、希望を感じとっていたことがうかがえる。
その中で「主人公・ジュリアに共感できたか?」と聞いてみたところ、ほぼ全ての女性から「共感できた」との回答が寄せられた。ジュリアという女性には、2つの大きな人生の決断が立ちはだかる。ひとつは家族の秘密をほじくり返すリスクを負った“真実探し”、そしてもうひとつは夫から歓迎されない、第二子の妊娠と出産である。40代半ばにして人生の岐路に立たされた彼女のどの部分に共感したのか?尋ねてみると、ジュリアの世代に程近い既婚女性たちからは「本能的に突き動かされたような行動に共感しました」(50代女性)という共感、逆に「彼女の行動力を見習いたい」(50代女性)と、憧れの眼差しを向ける女性も。さらには「周りから非難され続けても自分の信念を貫き通すところ」