ラブストーリーの匠、ゲイリー・マーシャル監督 豪華スターたちをまとめる苦労は…
だが、巨匠といえど、この豪華スターたちを一つにまとあげるのはさぞかし大変だったのでは?
「実は、スケジュールの都合で出られなかったはずのハル・ベリーから連絡があって、急遽出られるという話をしてくれたので、そこでシナリオを書き加えたりといった調整がたくさんあったんだ。あとはオスカー女優のヒラリー・スワンクとは約束したんだ。『君はいつもボコボコになる役(『ミリオンダラー・ベイビー』然り)が多いから、今回は女の子を演じさせてあげる』と。だから髪にも動きのあるヘアセットにしたんだ(笑)」。
アビゲイル、ザックにとっての理想の大晦日の過ごし方は、「家で、家族と一緒に過ごすこと」だったが、本作に登場する8組の男女のドラマの中にも、もちろん親子の大晦日のドラマも描かれている。その中で、マーシャル監督は世界中の女子の羨望の的、サラ・ジェシカ・パーカーを初めて母親役として抜擢した。サラは本作で、15歳になる娘(アビゲイル)をもつシングルマザーを演じている。
「彼女はウソをつかない女優だからね。
あと実際に母親でもあるし、境遇は違うけれど、女優としても母親としても経験値があるから、積極的に意見を取り入れるようにしたんだ。