くらし情報『『レンタネコ』市川実日子 心の穴ぼこは「埋める」から「ほうっておく」へ』

2012年5月9日 17:19

『レンタネコ』市川実日子 心の穴ぼこは「埋める」から「ほうっておく」へ

人でも猫でもすべてを同じ目線で見ることのできるキャラクターなんです。だから、17匹も猫がいても違和感がないというか…。撮影に入る前に監督が、猫に何か強要するということはせず、でも猫待ちということもせず、猫に自然なままでいてもらうスタイルで行きますと話していて、本当にそういう撮り方でしたね」。たしかに、サヨコと暮らす猫たちはペットというよりも同居人のような存在。荻上監督自身が長年猫を飼っているということもあり、彼女がつねに感じていた「猫に癒されたり、猫から与えられたものが多かったので、この映画はそのお裾分けという気分もあります」というメッセージも込められている。撮影を終えた今、市川さんもしっかりとそのお裾分けを受け取り「猫と暮らしたくなりました」と、猫との暮らしに惚れ惚れ。敢えて穴ぼこは埋めないようにしているという彼女の穴ぼこを『レンタネコ』の猫たちがごく自然に埋めたように、この映画を観た人の穴ぼこも、猫と人間、愛しいキャラクターたちがきっと埋めてくれるはず──。

(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)

■関連作品:
レンタネコ 2012年5月12日より銀座テアトルシネマ、テアトル新宿ほかにて全国公開
© 2012 レンタネコ製作委員会

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