2012年6月12日 13:30
シャーリーズ・セロン インタビュー 「絵空事じゃない、本物の女性を演じたい」
(Photo:cinemacafe.net)
永遠の美しさに執着するあまり、義理の娘である王女の命を狙う。グリム童話の「白雪姫」の女王がとる行動に共感を抱くのは難しい。だが、数奇な運命に翻弄される白雪姫を闘うヒロインとして描く『スノーホワイト』でシャーリーズ・セロンが演じた女王・ラヴェンナの心情は、どこか理解できるような気がする。それは何故なのか。来日したシャーリーズに話を聞いた。インタビュー・ルームに集まった記者が全員女性なのを見て、「女子会みたい。こういうの大好きよ」と豪快に笑う彼女は、飾らない調子で本音を語ってくれた。
若さと美貌への強迫観念について「分かる」
女優・シャーリーズの素晴らしさは、ゴージャスな衣裳に身を包んだ威圧的なラヴェンナ、ほぼすっぴんのジャージ姿を披露する『ヤング≒アダルト』で演じたメイビス、という両極端なキャラクターのどちらにも、同じだけのリアリティを持たせるところだ。
「私にとってリアリティはとても重要。俳優として目指すものだし、いつも追究してるわ」。
殊に、非現実的な世界に生きるラヴェンナのようなキャラクターを演じる場合、撮影初日は特別な心持ちだという。