くらし情報『監督の叱咤に御年86歳の“法王”、心が折れた? 「俳優を辞めようかと…」』

2012年7月12日 20:19

監督の叱咤に御年86歳の“法王”、心が折れた? 「俳優を辞めようかと…」

今回届いたのは、問題の新たな法王が選ばれる、本作の一番の肝となるシーン。ピッコリを始め真っ赤なミトラ(聖職者が被る帽子)とポンチョを羽織った年配俳優たちが静かに並ぶ中、モレッティ監督の叫び声だけがスタジオにこだましている。イタリアが誇る大御所俳優ミシェル・ピッコリ(御年86歳)を始め、年配のベテラン俳優たちに一切臆することなく、まるで舞台演出のように大勢の役者たちを鼓舞していく監督。自身も俳優であり、本作でも法王の精神科医という役柄で出演しているが、実際に役者と同じ動きをしながら、システィーナ礼拝堂に見立てたセットの隅々まで行き渡るように叫び続ける姿は、映画監督というよりは軍隊を指揮しているかのようだ。

モレッティ監督はピッコリについて、「この映画の成功の鍵は、彼のキャスティングにあったと言っても過言ではない」と話す。「存在感、演技力は言うまでもないが、彼の素晴らしいところは、大ベテラン名優にして、柔軟であり、すぐに私たちのやり方に合わせてくれてたことだ」と賞賛を惜しまない。一方、当のピッコリは「過酷な撮影だった…。長年やってきた私が、もう俳優という仕事を辞めてしまおうかと思ったくらいだ」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.