2016年3月14日 17:09
“イタリアの大竹しのぶ”!? 巨匠に愛される『母よ、』マルゲリータ・ブイに注目
(Photo:cinemacafe.net)
『ローマ法王の休日』『息子の部屋』などで知られるイタリアの巨匠ナンニ・モレッティ監督が、自身の体験を基に、すべての人にいつか必ず訪れる“親の死”という普遍的なテーマを描き出す『母よ、』。本作で、モレッティ自身を投影させた主人公の女性映画監督を演じたマルゲリータ・ブイは、“イタリア映画界のアカデミー賞”といわれる「ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞」主演女優賞を実に7度も受賞している超・実力派であることが分かった。
映画監督のマルゲリータは、恋人ヴィットリオと別れ、娘リヴィアの進路問題も気になっている。さらに、兄(ナンニ・モレッティ)と共に入院中の母親・アダの世話をしながら、新作映画の撮影に取り組んでいるが、アメリカから呼び寄せた人気俳優バリー・バギンズ(ジョン・タトゥーロ)が参加した途端、思うように撮影が進まなくなり、大きなストレスを抱えるように。そんな中、マルゲリータは病院から母親の余命宣告を受けてしまう。何の助けにもなれない自分を嘆き、母が研究や仕事に捧げた年月が死によって無になると悲しむマルゲリータ。しかし、母はある“贈りもの”を遺してくれていた――。