『メリダとおそろしの森』大島優子インタビュー「ブレずに自分を見つめていたい」
それは「揺るがない」という強さである。
「ちょうど少女から大人へと変わるメリダが、自分がやりたいことと親に求められていることのギャップに悩むのはすごく共感できたんですよね。十代後半の頃は私もあったなって。でもメリダは、様々な壁を乗り越えることで、家族の大切さに気づき、自分のことや周りの状況を客観的に見られるようになる。私も自分の芯というか頑固さを持っているんですけど、だからこそ周囲の意見に耳を傾けるように意識しているんです。普通に学校生活とかでもあると思うんですけど、集団の中にいると女の子って流されたり、影響を受けたりすることがあると思うんです。でも、自分は『ブレずに自分を見つめること』を大切にしようって思っています」。
「この作品に声優として携われたことによって、一つの台詞にどれだけ魂が込められるのか、同じ台詞でもどれだけ多くの表現方法があるのかを学べた気がします。
すべての台詞について自分が深く考えた上で声を入れることによって、伝わり方も大きく変わるんだなと思いました」。激しい波の中にいてもブレない強さに、本作での経験を通して加わった、ストイックに向き合う強さ。そのブレない美しさをぜひ、さらに幅広いシーンで輝かせてほしい。