男と女で“単純さ”について認識のズレがあるのかな?興味深いところですね」と語るなど、学生の意見に触発された様子だった。
話題が「浮気」「好きな男性に騙されたとき許せるか?」といったテーマになると俄然、話し合いは活発に。自らの浮気経験を告白する男子学生、「騙されているとしても好きな人との時間はほかに代えがたいもの」と語る女子学生など生々しい声が続出。監督は学生の声に耳を傾け、熱心にメモを取っていた。
若い学生に比べ、大人の立場になると浮気を許せるようになるものか?という問いには監督は「そんなことないですよ。人間の根っこは年取っても変わらない。50歳の人でも恋する瞬間は14歳の顔するって言います」と否定しつつ「ただ、年を取ると守らないといけないものが変わってきて感情に流されまいとするようになるかもしれません」とも語った。
また、質疑応答の時間には、西川監督は若い世代がシネコンで上映される大作以外の独立系の作品、ミニシアターの映画を観に行かなくなったと言われている現状に触れ「情報をみなさんに与えられていない部分もある」と自省しつつ「大学生のみなさんが分かりやすいものしか見ないのは寂しい。