ヴァネッサ・パラディインタビュー「お互い気持ちよく暮らすために努力や妥協が必要」
客席が演者を囲んでいて、人間的な規模の会場なの。会場全体が自分を包み込むように感じる。そしてキャバレーには魂がある。とても多くのことが起こるのよ。ステージ上の経験、バックステージや楽屋や舞台袖での時間。私より前にそこにいた人たちのことを想像するのが楽しいわ。ショーガールたちや彼女たちの衣装とかね」。
そんなヴァネッサの幼い頃の憧れは「ジーン・ケリーとフレッド・アステア」!
「いまも私の憧れよ。
ダンサーとしての才能、カリスマ性、演出技術を尊敬している。彼らを見ると圧倒されて、喜びと感動で涙が出てくる。彼らの影響で、私はいまの仕事をしているわ。マリリン・モンローも憧れだった。女性として。彼女の声、立ち居振る舞い、身体、強さ、弱さ、知性をね」。
ヴァネッサが披露する美しい歌はもちろん、ロマンティックなパリを舞台に、優しいモンスターを巡って繰り広げられる心温まる物語は、大人も子ども一緒に楽しめる作品だ。
ところで漫画や映画、本などの、何かのモンスターが怖かった頃はある?
「幼い頃一番怖かったモンスターは、目に見えないモンスター。
夜、部屋から出ると、廊下をずっとついてくるの。ずっと後ろにいるのよ。