『人生の特等席』監督インタビュー “師匠”クリントと歩んだ監督デビュー
全てが揃っていて、彼が僕の方をふり向いて、『クレーンが必要だ。クレーンはどこだ?』って言わないようにね。でもこの作品では、自分が何をやりたいか、自分がそこで何をする必要があるのかということを正確に把握していた。だから人々にそれを伝え、それが用意されているといった具合だった。それは本当に素晴らしかったね(笑)」。
これまでのロバートの役どころは、要は縁の下の力持ちだったが、実際、監督としてクリントからどんなことを学び、そしてこの作品へと繋げていったのだろうか?
「彼からは、本当に多くのことを学んだよ。撮影の仕方とか、キャスティングの方法はとても役立った。特にこういったヴィジュアル・エフェクトやスペクタクルのない映画ではね。
こういった作品はキャストの出来次第で、泳ぐことができたり、沈むことになるのは分かっていたからね。でも、広い意味で僕が彼から学んだことは、“自分がやっていることに自信を持つ”ってことだった。映画を監督しているとき、人々は自分にリーダーシップを求めてくる。彼らは僕にプランやビジョンがあるか知りたがる。そういったことが彼らに最高の仕事をさせることになるんだ。だから、現場には自信を持って現れるようにしたよ」。