『人生の特等席』監督インタビュー “師匠”クリントと歩んだ監督デビュー
自信を持って師匠の前に立つ。晴れの舞台でもある一方で、そこには師匠であるクリントに「ノー」と言うことも当然含まれている。本作でのキャスティングの段階で、ロレンツは監督としての威厳が試されたようだ。
「ジョニー役に関しては、僕らは何度も何度も考えを巡らせた。その役を演じる人のタイプについて、僕らは意見が合わなかったんだ。それでスタジオの誰かが、ジャスティン・ティンバーレイクの名前を出したんだ。彼はとても好感がもてるし、チャーミングで、その役にぴったりだった。それで彼のエージェントに連絡したら、すぐに返事が来てね。
『ジャスティンはこのアイディアにとても夢中だ。彼はとても気に入っている』ってね。それで『彼は台詞を読むのに来てくれるだろうか?』って聞いてみた。僕はクリントを説得したかったからね。ジャスティンは、いくつかのシーンを読みに来てくれた。そしてそのことをクリントに話したら、彼がそのアイディアに乗り気になったのが分かったよ。『それはいいアイディアだ』って言ってくれたんだ」。
クリントの下で映画を学び、クリントと共に映画デビュー作を作り上げたロレンツ監督。
この先も、もちろんクリントと共に映画人生を歩んでいくもの…と思いきや、こんな答えが返ってきた。