フランスの新星レア・セドゥ インタビュー 片思いのカレを見返すため女優に?
魅力に感じたのはまず、フランス人にとって最も重要な歴史的な出来事であるフランス革命を描いた歴史物だったということ。ヴェルサイユ宮殿で撮影できるということが決まっていたのも大きな魅力でした」。
映画では、宮廷使用人である彼女の視点で革命に揺れるフランス王室が描き出される。激動の歴史はもちろんのこと、圧倒的なカリスマを誇る王妃マリー・アントワネットに対するシドニーの心の揺れ、微妙な心情がドラマの大きな見どころである。
「マリー・アントワネットは“主役”だけどシドニーは物語の“センター”に位置する役。王妃の感情の流れを、観客はシドニーを通して見るという物語の動線が興味深く新鮮でした。シドニーはスターやアイドルを見つめるような憧れと熱狂、羨望を持って王妃を見てるんです。その思いは物語と共に変化していくというよりも、大きくなっていくと言った方がいいかもしれない。
革命という濃縮された3日間があって、その時期に重ね合せるかのようにシドニーは感情を昂ぶらせていき、最後は王妃のために命をも捧げるような決断に至るんです」。
原作小説のシドニーはもっと年上だったが、レアのキャスティングが決定すると監督は設定を変更。