【インタビュー】『17歳』マリーヌ・ヴァクト 仏映画に咲いた新「美の女神(ミューズ)」
(Photo:cinemacafe.net)
2013年のカンヌ国際映画祭――映画業界人から観客までを虜にしてしまう、ひとりの新人女優が現れた。その名は、マリーヌ・ヴァクト。「イヴ・サンローラン」や「ルイ・ヴィトン」など名だたるブランドの広告モデルとして活躍してきた23歳だ。
彼女をスクリーンの“美の女神(ミューズ)”として見出したのは、フランス映画界の旗手フランソワ・オゾン監督。カトリーヌ・ドヌーヴ主演の『8人の女たち』『しあわせの雨傘』や、リュディヴィーヌ・サニエを世界に印象づけた『スイミング・プール』などで知られる奇才にして、“女”を描く天才である。
カンヌ以降、「ELLE」や「VOGUE」といったハイ・ファッション誌を始め、カルチャー誌や映画誌など世界中のマスコミがマリーヌに飛びついた。彼女の美貌に、彼女の語る言葉に、そして彼女の演じた“17歳の少女”に…。そう、彼女はオゾン監督の最新作『17歳』で、そのタイトルの通り、あどけない少女と大人の女性の間を彷徨う“17歳”という年齢を見事に演じ上げている。
世界中の注目を集める彼女が今、何を語るのか?オゾン監督との出会いから女優という仕事についてまでたっぷりと聞いた。