【インタビュー】ディズニープロデューサーが語るヒットの理由…ファンタジー描く“現代性”
そんな彼にまず聞きたい、長年愛され続けてきた“名作”に手を加えることに恐れや抵抗はなかったのだろうか?
「そういった懸念は全く無かったよ。オリジナルである1959年のアニメーション版(『眠れる森の美女』)にしても、17世紀のシャルル・ペローが作った原作から始まっているからね。それに着想を得て、チャイコフスキーがバレエに変えて、そこからさらにウォルトディズニーがまた全く新しいストーリーとして描いたアニメーションになったという経緯があるんだ。
それを今回、また私たちがモダンなひねりを利かせて、『マレフィセント』という映画を作り上げた。その時代ごとに、その時代にあったバージョンが存在するというのは、『美女と野獣』も含めて当然だと思っているんだ。そういったクラシックの名作たち、おとぎ話というのは、それだけ創作・解釈の幅がある。だから、今回の『マレフィセント』もそういった意味では今の観客のために、また新しくアップデートされた要素を付け加えて仕上げたつもりだ。
今回の映画化にあたっては、一からマレフィセントのストーリーを想像する、という解釈の自由が僕たちに与えられたんだ。
それと同時に、それこそがこの映画の一番の醍醐味にもなったんだ。